「顔芸」を身につけますます芸人化が進む櫻井翔
今回ツッコませていただくのは、メキメキとバラエティ能力を高めている嵐・櫻井翔。
彼の能力が見事に発揮されたのが、7月9日放送の『ひみつの嵐ちゃん!』(TBS系列)だった。
視聴率で苦戦している同番組では、次々と路線変更をしているが、このところ放送されている、5人のファッションセンスを競うコーナー「マネキンファイブ」や、女心がわからないダメ度を競うコーナー「モテ嵐ダメ嵐」はなかなかの高評価。
そして、いずれも、バラエティ的な重要なオチを務めているのが、櫻井となっている。
たとえば、「モテ嵐ダメ嵐」で女芸人からの「初デートどこに誘う?」という問いに、櫻井は無難に「映画」と回答。
にもかかわらず、オセロ松嶋は他の全員の回答「散歩」「海」「食事」「野球観戦」を見た上で「一人サボりよった」と指摘。と、すかさず櫻井が立ち上がってキレ気味に叫ぶ。
「『一人サボッた』って誰ですか!?」
「おまえじゃ~~~!(怒)」
正直、「映画はそんなに悪くないと思う」という声もネットでは多く見られたが、オチ担当の櫻井は、松嶋のフリを敏感に察知し、「お約束」のリアクションをとっていた。
これ、顔はずいぶん違うけど、ダチョウ倶楽部の「押すなよ、押すなよ」(水に自分から落ちる芸)とかなり似た芸風である。
その後も、ことごとくオチにされ、声を裏返してとびあがったり、涙目になったり……。
さらに、お題に沿った服を着て、ゲストに選んでもらう「マネキンファイブ」では、過去2回最低の評価を得ている櫻井が、「海デート」にもかかわらず、「ポイントはストール」と暑苦しいツッコミどころを用意。
この「ストール」を小道具にして、櫻井が見せた一連のコント(?)は実に秀逸だった。
まずゲストに松嶋がストールの説明をすると、案の定の低評価。
「これ(ストール)、触れないで……」→(みんなに外せと言われ)「でも、これ(ストール)外したら、今回の俺のコンセプトが破たんする」→いったんストールを外すが、低評価→巻き直し、「俺はブレない!」と宣言→ゲストの眞鍋かをりが「小物は好きじゃない」と言うと、ストールを引っ張り、逆に首が締まってしまうオチ。
ケチがつくたび、涙目になったり、笑い泣きの顔芸をしたりと、その豊かなリアクションはほとんど芸人のよう。
これと似た芸をどこかで見たな……と思ったら、その前日、『はねるのトびら』~「女芸人”勝負メシ”バトル!」で、手料理のオムライスが男性たちにけなされるたび、失意を顔芸で笑いに変える北陽・虻川 美穂子だった。
虻川の場合、司会・西野が、虻川の料理の試食前に必ずゲストに「正直に言っていいですよ」と”誘導”し、そこからボロクソ評価という流れになっていたけど……。
これに近い「お約束」が、松嶋と櫻井の間も恒例になっているようで、これには「最高!」「面白い!」という声が多い一方で、一部ファンの間では、松嶋に対する嫉妬の声もあがっている。
それにしても、高学歴キャスターの肩書きとは真逆に、思えば、『Dの嵐』あたりから、”運動オンチ”をネタに、徐々にテレビ番組でのオチの座を務めるようになってきた櫻井。
バラエティ的なスキルのノビシロは、まだまだありそうだ。
(田幸和歌子)
櫻井画伯の破壊力はつよぽん以上。
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