方向性の定まらない「JJ」 8月号は、先月と内容かぶりまくり
「女性誌レビュー」に初登場の「JJ」(光文社)。かつてお嬢様系で一世を風靡し、遠く昔は梅宮アンナ、梨花がツートップを張り、赤文字系雑誌の中でもトップの部数を誇っていたもの。しかし、小畑由香里が結婚したあたりから、”モテ”系モデルに集め始めた「CanCam」(小学館)にその座を奪われてしまいました。売り上げが急落し、近年は業界内でも「方向性に迷いだしたのは」と囁かれるほど、雑誌のコンセプトがブレブレに。
今月号の表紙を飾るのは浦浜アリサ。表紙は夏らしくっていいのですが、その中身は? そんな8月号の主なトピックスはこちら。
<トピックス>
◎ 夏のテッパン全部お届け
◎ 「○○可愛い」すべらないビキニ
◎ サロンネイルのHOT☆TOPICS4
■あれれ? 7月号と内容がかぶってる?
かぶりその1:表紙はバカンス! 夏ハットに大きな花
7月号の表紙は平子理沙。ポージングこそ違うものの、8月号がやや夏テイストが増しただけ。
かぶりその2:”テッパン”くくり
7月号では、「JJガールの鉄板★夏小物HITパレード」の中で、バッグや靴、アクセなどを紹介。そしてその評判が良かったのか、8月号では大特集で「夏のテッパン全部お届け!」として、洋服を中心に紹介しています。”テッパン”とつければなんでもOKという、編集部の思惑が見え隠れする感じです。
かぶりその3:タレント登場ページ
7月号では「リアルゴシップ・ガールのMy Loveリスト」で、吉川ひなの、平子理沙、SONOMI、小畑由香里、桜井裕美、上原歩、ブランドプロデューサー、プレスなどが登場。そして今号では、同じメンバーで、「リアルゴシップ・ガールの3大私服Style」と題し、3つの私服スタイルを掲載しています。どうやら、リアルゴシップ・ガールを”RGG”として確立していきたいようですが、企画自体やっつけ感が漂うような。とりあえず、読者に人気のタレントで特集しちゃえば売れるでしょ? みたいな。まるでナベツネ巨人です。その前に「JJ読者よりも年上の人を使い過ぎ」って、誰も思わないんでしょうか。
かぶりその4:夏アイテム3連発
まずかぶってる感を与えたのは、ページをパラパラとめくっていると、7月号・8月号ともに、水着、浴衣、ネイルが特集されているから。ほかの雑誌でも7・8月号はそんな感じなのかもしれませんが、JJはその印象が圧倒的に強い! もうちょっと変わり映えがほしいところです。
これほど無難な内容が続くと、広告主としても出稿しやすいのかも知れません。その無難さが「JJ」の歴史を支えてきたと言えば、それまでなんですけれど。
■楠田枝里子発見!? トッキーのショートスタイル
以前、お笑いコンビ・インパルスの堤下と交際していたトッキーこと、土岐田麗子。「JJモデル プライベート ヘアBOOK」に登場したショートスタイルのトッキーが、楠田枝里子に見えてしまいまいた。一周まわって、枝里子の時代が来た!!ってことなんでしょうか。
そして、青山レイラは女優の鈴木杏に、神戸蘭子はモデルの小泉里子に見える……と、似たもの探しをしてしまう。こうして見てみると、JJモデルは入れ替わりが激しいような……。その割には加藤夏希がまだまだ健在ですし、なんだか安定しないのも雑誌低迷の要因なのかも。
■ファッションページにモザイク!
そして、ある意味新鮮だったのは、「涼しい顔して『恋★勝』Summer」。シーン別に、恋に勝つ方法を男女のコメントを取り上げつつ紹介するもの。そのシーン別にコメントを寄せた女のコたちみなさんに、見事に顔モザイクがかかっているんです。まるで悪いことをしたみたいで、不気味。ファッションページなのに、モザイクの連続で、掲載されている服まで怪しく、くすんで見えてきちゃいます。うーん、これは失敗。しかもそこまでダークなことを発言していない分、余計にひっかかります。どうにかならなかったのかな……。
という感じの8月号ですが、次号もこの路線でいくのか? いかないのか? 期待してます!
おかっぱ枝里子も、またよろし
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