名実ともにハリウッドスター、ジョシュ・ハートネットの”レベル”とは?
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎ジョシュ・ハートネットって?
日本人のキムタクと、韓国人のイ・ビョンホンと、アメリカ人のジョシュ・ハートネットが出てるフランス映画。もう何が何だかわからない、『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』。喰いつく客をあらかじめ限定して作られたような、志低そうな感じがプンプン臭う。未見なもんで、すごい傑作だったらすんません。
しかしわからないのはジョシュ・ハートネットだ。一応大作にも出てるし名前も知られてるし、名実ともにハリウッドスターなんでしょ? でも聞けばこの人、キムタク以外にも、他の映画でGacktとも共演してるというではないか。しかもそれお蔵入りの可能性大らしい(タイトルは『BUNTAKU』だと)。何なんだジョシュ・ハートネットって。本国では死に体なのか。通用しないからこっち稼ぎに来てるのか。助っ人外人か。バラ色の墓場か。少なくとも、この日本人との連続共演で、ジョシュ・ハートネットに対する概念は大きく変わったといえる。軽く扱わせてもらうことにする。もう『ザ!世界仰天ニュース』の再現VTRに出てる外国人と同じ枠だ。
◎2大2世タレントの誕生
いやー、穂のかである。石橋貴明の娘である。初出演したテレビで、デビューのきっかけについて「父親がいつもテレビに出てたから、自分も当然そうなるもんだと思って」と語ってた。いやー。ま、悪気はなさそうだったけど。でも悪気がなければいいってもんでもないからね。上から目線でうるさく騒ぐアッパー系のIMALUと、深く静かにジワジワ迫るダウナー系の穂のか。あなたが不愉快なのはどっち?
◎「堕ちた」女
今「堕ちた女」といえばそれは小向美奈子のことである。クスリで逮捕された後、ストリップ劇場で裸体を晒す元グラビアアイドル……。直球ストレートで劣情を喚起するこのネタに、オヤジ雑誌やスポーツ新聞はもちろん、女性週刊誌や一般誌まで巻き込んで、やれどこまで脱いだだの、次はAVだの、皆で逐一報告し合って大騒ぎである。これだけ世間の耳目を集めたら、正確にはもう「堕ちた」とは言えないと思うんだが。私が本当の意味で今「堕ちたことよ」としみじみ思う女は、宮地真緒だ。NHKの朝の連ドラに出たのを最後に、以降全くの鳴かず飛ばず。そんな彼女が最近オヤジ雑誌のグラビアで肌をさらしているのをご存じだろうか。割と露出度の高いSM風ボンテージ衣装とか着てるのだが、いかんせん地味。話題にすらならず。結構食い込みのキツいパンツとかはいて頑張ってるんだけどねえ。いつも他の女のコと二人組で、一人で看板すら張れてないのがまた哀しい。
地味な顔のコをいきなり担ぎ出して、一年だけ祀り上げて後ほっぽらかしという、あのNHKの朝ドラの強引なシステムが生む悲劇。朝の連ドラで全国民ののアイドルだったあのコが、必死で股間にパンツ食いこませてるってのに、誰も歯牙にもかけないとは。女性タレントとしてこれ以上の「堕」があるだろうか。小向美奈子の方が断然芸能人としては華があるといえよう。あくまでも徒花だけど。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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