「沢尻エリカのダンナ様」がハイテンションで語った結婚観って?
今回ツッコませていただくのは、4月2日スタートの新番組、『スペシャルギフト』(日本テレビ)。
どうやらこの番組、ちょっとハイセンスな装いの、人物密着ドキュメント番組っぽい。「”ギフト”それは、贈り手を映し出す鏡。あなたなら今の世の中に、何を贈りますか?」(日テレHPより)という、ウットリがかった番組コピーから、見る前からキケンな香りが漂うのだが、記念すべき初回ゲストが、高城剛だと聞いて、ますます香りは強くなった。
高城剛。「ハイパーメディアクリエイター」とかいう肩書きの、小柄な猿顔の人。15年以上前は、テレビでもよく見たのだが、少なくとも自分の周りの俗な界隈では、完全に「あの人は今」状態だった人。しかし、華々しく”こっちの世界”に帰ってきてくれた。そう、「沢尻エリカのダンナ様」という、サイコーに”俗な”話題とともに。
そのおかげで、ワイドショーとか週刊誌がいっぱい取り上げてくれたわけだが、筆者が知らないだけで、セレブ界のどっかにいたらしい。といっても、何をやってるのかは、相変らずイマイチよく分からないが。ちなみに番組では「映像作家/DJ」という肩書きになっていた。
拠点があるんだかどうだかで、バルセロナの町を、スタッフに話しかけながら歩く高城。その語り口がまあ、けっこうハイパーに、躁。
「面白れー、すげー!」「(バルセロナでは)適当に10軒店に入っても、8軒が美味しいです」「スペイン料理は世界一だと思うし」「朝からビール飲んでる」「物を作っている人をリスペクトしてくれる街」
そんなことを、”ヒャッホウ”といったテンションで、立て続けにしゃべる。抑揚をつけて、熱く、大きい声で話すから何かすごいこと言ってるみたいな感じだったけど、こうやって文字にすると、言ってることは、わりと普通。
この黒くてシワクチャ、小さい織田裕二みたいな彼。ハイテンションなところもまた、世界陸上での織田裕二を彷彿とさせてくれる。が、高城の才能を知らない、もしくは忘れてた世の多くの人にとっては(自分含む)、どうしても「ダンナ高城」として見ちゃうわけで。でも本人としては、「天才高城」として語り倒しているわけだから、彼が熱く語れば語るほど、茶の間側との温度差は、どんどん開いてくのではないか。
スペインの魅力について問われたとき、決めゼリフらしきものが飛び出した。
「不動産の値段と俺の人生は、関係ねえっていう。その通りだよね!」
ビシッ! 決まった……はずだが、すみません、イマイチ意味が分からなかったです。
何かといえばスペイン、バルセロナ。一方で、「東京行くと、みんな暗いじゃん」「東京は、口ではすごいいいこと言うけど、心がついてない」とダメ出し。「おフランスは」のイヤミか、「ユタでは」のケント・デリカットか。すっごい「ドヤ顔」でそんなことを言われると、スペインにずっといろよ、と言いたくなってしまう。
当然のことながら、テレビ側としても高城を取り上げる以上、結婚のことはスルーするわけにはいかないと、唐突に「おめでとうございます」と、花を渡すくだりが挿入される。そして、ここで結婚に至った理由についてのトークが炸裂。曰く、
「僕が世界とつながるために、どうしても通らなくてはならなくて、抜けてるもの、それって家族なんですよ(中略)家族という、古来からある複数のユニットというものを、自分の中でもう一回しっかり考えたいと」
そしてまた、「ドヤ顔」。ユニット……。すいません、またよく分からなかったです。
それにしても、「熱愛報道」の時からずっとつきまとう疑問、彼女が高城を気に入った部分は、どこなのか。それを探してみようとちょっと思ったが、全く分からなかった。やっぱりこの、ハイテンショントークなのでしょうか。
でも、そんなことは、大きなお世話というか、「別に……」なんでしょうね(ベタすぎですが)。
(太田サトル)
「ヤバいぜっ!」って……
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