超激務も関係ねえ!? 女性TV制作スタッフに学ぶ”働く女子”の生きる道
女性の社会進出が叫ばれて久しい昨今。「あたしは仕事に生きるのよ!」とキャリア一筋に突き進んできたものの、30手前になって、恋愛・結婚・出産などの”女の幸せ”が頭をよぎって急に不安になったり、このままでいいのかと葛藤したり……。
今回は、そんな”働く女性”たちがこれからどうやって生きていくべきかのヒントを得るべく、仕事の中でも”きつい”代表格に挙げられるテレビ業界で働く女性スタッフたちに集まってもらった。
男性が8割以上を占める世界で、日夜激務に身を投じ、セクハラ・パワハラに耐えながらも彼女たちががんばる理由とはいったい何なのか? 現場のぶっとんだエピソードから、恋愛・結婚・人生観まで、彼女たちの本音に迫ってみた!
[座談会出席者]
A 製作会社のプロデューサー。業界歴8年、29歳。担当番組はバラエティ。番組制作の責任者として、番組内容のチェックからタレントのキャスティング、お金の管理まで行う。
B 制作会社のAD。業界歴1年、23歳。通販番組を担当(本人はバラエティ番組希望)。現場での撮影補助から編集、リサーチ、パシリまでやる何でも屋。
C 放送局のディレクター。業界歴5年、27歳。今回唯一の局員。制作会社の上に立って、撮影を指揮・編集したりするのが主な仕事。
■休みは年にたったの2日! トイレにも行けない壮絶な仕事現場
――ADは男性でもハードなお仕事だと聞きますが、女性ならよりいっそう大変なんじゃないですか?
B ホンットにキツイです! お休みは一年に2日くらいしかなくて、編集に入っちゃうと1週間は家に帰れません(涙)。
A あ~、ADはきついよねえ。私はプロデューサーになってからは、ちゃんと家に帰れるようになって比較的楽になったけど、もうあの頃には戻りたくない(笑)。時間的なこともそうだけど、先輩から鉄拳が飛んできたり、火のついたタバコを投げられたり。タレントが着替えてるのを知らずに車のドアを開けちゃって、飛び蹴りされたこともあったっけ。ある意味スリリングで楽しいけど。
C あるある(笑)。あと、ADは化粧をする時間もないというか、ずっと会社に缶詰めだから、どのタイミングで化粧落として、どのタイミングでまたすればいいかわからないよね。特番の編集で一週間家に帰れなかったりすると、パンツ5枚くらい持っていって下着だけ替えてたから、会議で作家の人に会うたびに「この前と同じ服じゃん」ってつっこまれてた。ほんと、女を捨てなきゃやってられないよね。
A でも、一番きついのはロケじゃない? トイレ行けないしね。
B 生理のときとか大変ですよ~。いついけるかわからないから、ナプキンを3重ぐらいにしてます。中にはフツーのナプキンじゃなくて、オムツみたいなのをはいている人もいるし。私はまだ一年目ですけど、このまま続けていくべきかすごく悩んでます。引き返すなら今のうちなのかもなぁーって……。
A 一年目は悩むよね。特にきらびやかなテレビ業界を夢見て入ってきた子は、ギャップが激しくてすぐ辞めてっちゃう。一日どころか半日で逃げ出したり、機材とかお金持ったまま連絡取れなくなる子とかね。
――セクハラとかも、相当多いんじゃないですか?
C 会議でセクハラワードが飛び交ってるのは当たり前。「マ●コ」とか「チ●ポ」とか(笑)。これでもだいぶマシになったほうで、昔はリアルに触られたらしいよ。胸とか、スカートに手を入れられたこともあるって。
B えーっ!! 今でもヒドイと思ってたのに、そんな時代があったんですか!?
A 私もADのときあったよ。ある芸人なんだけど、収録でいきなりセットの後ろに連れてかれて、「おっぱい触ってもいいですか?」って。あれは絶句した(笑)
C ぶっとんでるね~、その芸人。聞いた話だけど、某大手芸能プロダクションWにもヒドイ芸人がいるらしいよ。あんまり女の子に手をだすから、マネージャーさんがカバーするのに疲れて、辞めちゃったって。反対にジャニーズはそのへん徹底してるよね。ややこしいことにならないように、番組には女性スタッフを入れないようにしてるから。
A セクハラは、いちいち相手してちゃキリがないから、こっちもうまくかわす術を身につけることは必要かな。変に恥ずかしがっちゃうとヤツらの思うツボだからね。
(編集部)
最近、編集長の視線がヤラシイ気がする。
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