押切もえとリンカーンの意外な関係性とは?
本日ツッコませていただくのは、2月25日放送分のNHK『スタジオパークからこんにちは』。
ゲストは、『英語でしゃべらナイト』に出演中のモデル・押切もえだったが、テレビをつけた途端、目にとびこんできたのは、思わず目を見開いてしまうような衝撃的な画像だった。
それは、スタジオのスクリーンに大きく映し出されたもの。スラリとした美脚でスタイル抜群のもえちゃんのキメキメの全身写真の横に、デカデカと、意味不明にこう書かれている。
「リンカーンの言葉」
キメキメポーズ+リンカーンとは、なんだかちょっとシュールだ。もえちゃん、『リンカーン』(TBSのバラエティ)に出演するの!? 咄嗟に想像したのは、もえちゃんがダウンタウンにいじられたり、芸人のヘンな料理を食べさせられたり、豆を投げつけられたり、ぐっさんラジオを聴かされたり……というもの。
だが、実際にはその「リンカーン」ではなく、あの有名な、伝記もある、生誕200年のアメリカの大統領、エイブラハム・リンカーンのことだった。
もえちゃんとリンカーンと、どんなつながりが……? というのは、一般視聴者の当然の疑問だと思うのだが、その内容はといえば、「大怪我をして入院したとき、リンカーンの『あなたが転んでしまったことに関心はない、そこからどう立ち上がるかに関心があるのだ』などの言葉に慰められた」というものだった。
ん~、いい話。確かに、リンカーンは有名な言葉を多数残してるよなあ、そういえば小学生の頃、リンカーンの本を読んだりしたなぁ……と懐かしい思いに浸ったが、ちょっと待て?
わざわざ売れっ子モデルの押切もえちゃんに来てもらって、真っ先に聞く内容が「リンカーン」って……合ってますか?
さらに続いたのは、同じキラキラ・キメキメの美しいもえちゃんの全身写真の横に、大きく書かれたこんな文字。
「書く」
「書くのが好き」
「書きすぎると、自己陶酔しちゃうらしくて(笑)」
何を語るときも、まっすぐキラキラな目のもえちゃんだったが、そんな彼女に語ってほしいのは「リンカーン」とかじゃなくて、普通は「美の秘訣」とかじゃ……?
そう思っていたら、後半でようやく「脚が長く見える座り方」とか「写真にキレイに写るコツ」みたいな実用的な話題が登場した。それに挑戦するのは、太っちょの稲塚アナだったりするのは、あくまでご愛嬌である。
ところで、前半ずっと「で、なんで、もえちゃんにリンカーンの話ばかり聞くんだよ!?」と思っていたのだが、ちょっと調べてみると、彼女の著書『モデル失格』(小学館)のなかにも、リンカーンの言葉に励まされたという内容が書かれているらしく、彼女のファンの間では「共感した!」「素敵な言葉」「自分も励まされた」という声が多いらしいことを知った。
さすがNHKの取材力。ちゃんとファンが知りたいことを熱心に掘り下げていたのですね……。
(田幸和歌子)
新書ってあたりが渋い。
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