二宮和也、「セリフよりまずスタッフの名前覚える」独自の演技論
嵐・二宮和也が、今春放送のTBS系スペシャルドラマ『DOOR TO DOOR』で、脳性まひの障害を抱えながらも前向きに生きるセールスマン・倉沢英雄役を演じることがわかった。TBSのスペシャルドラマといえば、06年『少しは、恩返しができたかな』で悪性腫瘍に冒された青年を、07年『マラソン』では自閉症の青年をそれぞれ好演した二宮。『マラソン』では文化庁芸術祭賞テレビ部門の放送個人賞を受賞しており、感動ドラマ3部作の最終章となる『DOOR~』でも、高い演技力が期待されている。
役柄について、「『脳性まひの役は難しくないですか?』と言われますが、脳性まひはひとつの”個性”としてとらえています」と語る二宮。「マラソン」出演の際も「障害をもつ人の身体的な特徴は参考にするけど、障害そのものがキャラクターに影響することはない」という主旨の発言をしており、難しいとされる障害者役にも構えることなく、自然体で挑む心構えのようだ。
そんな二宮の唯一のこだわりは「台本は自分のところしか読まない」「『全部読みなさい』って怒られるけど、あえて読まない」という、一見手抜きにも思われるやり方。
「たとえば今、うちのお袋がどこで誰と何を喋ってるか、わかんないじゃないですか。それが当たり前でしょ? でも台本にはそういうことも書いてあるんだよね。俺にとって知らなくっていい情報がありすぎるの」
「登場人物の誰かが死ぬとして、台本を読んで前もって知るより、相手役の人に言ってもらって知ったほうが、素直に反応できるじゃない?」(「ぴあ」12月4日号)
台本を教科書にするよりも、現場で共演者と感情を交錯させることで、よりリアルに近づきたいというのが二宮なりの演技論。そして、そんな彼が大事にしているのが現場での雰囲気だ。ドラマ『流星の絆』で共演した錦戸亮と、『拝啓、父上様』で共演した横山裕がラジオでこう明かしている。
錦戸「(『流星の絆』で)音声さんがおったんすよ。ちょっと怖い感じの音声さんで、ちょっと頭ハゲてて。その人にいきなり『お疲れ様でした』ってマイク外して、テープでデコにパーンって貼って、そのまま帰ってたりとか」
横山「やらしさがないねん。自然にやりよるやろ? 俺も(一緒に)やったときに、初めに台本見て、スタッフさんの名前見るって言ってたもんな。スタッフさんの名前全部覚えるって。セリフ覚えんと」
錦戸「え! すげー!」
横山「しかも、そうそう年上じゃなかったら、タメでいってるもんな? 名前も呼び捨てで呼ばへん?」
錦戸「呼び捨てで呼ぶ!」
横山「あれ、すごいよな! よぅせんわ、俺」
(毎日放送ラジオ『聞くジャニ!』12月27日)
まさに、人なつっこいといわれる二宮ならではの接近方法。『DOOR TO DOOR』では、母親役を樋口可南子、同僚役を加藤ローサが演じる予定だが、今回の現場も和気あいあいとした雰囲気が期待できそうだ。
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