「お医者さんはいませんか!?」 朝ドラでまさかの”医療コント”!?
今回ツッコませていただくのは、2月4日放送分のNHK連続テレビ小説『だんだん』。
ストーリーは、互いの存在を知らず、島根と京都で別々に暮らしてきた双子の姉妹(マナ・カナ)が、18歳の誕生日に偶然出会ってしまい、互いの運命が変わっていく……というものだ。
物語も半分以上を消化したところで、ついに双子デュオとして活動を始めたばかりの主人公・めぐみ(三倉茉奈)が、ライブ初日に突然まさかの解散宣言をしてしまい、本当に解散。担当プロデューサー・石橋友也(山口翔吾)が責任をとり、退職することに。
とまあ、ここまででもまさかだらけの展開なのだが、さらなる急展開が待っていた。この石橋が実は医学部出身者であり、「ある出来事」をきっかけに「医者の世界に戻る」というストーリーだ。これが、ネットなどで「もはや医療コント?」などと言われるほどのお粗末なものだったのである。
そもそも、医学部で学びながらも医師にならなかった理由について、石橋がかつて語ったのは「父親が患者の身代わりになって亡くなったので、医者なんて虚しいと思った」という、不自然きわまりないものだった。
「患者の身代わりってどういう状況?」
ネット上ではこれに対する当然のツッコミの声が噴出していたが、それはまあ過去の話。医学部は巨額のカネがかかるのに、親不孝な! なんて話も、ここでは置いておくとして。さらに、「医師の世界に戻る」というフレーズがたびたび登場するが、医師としての経験を積んでいない単なる医大卒が「戻る」なんて大げさな……というツッコミも置いておきましょう。
あとでちゃんと辻褄を合わせつつ医療の道へ進んでいくのだろうと、なんとか期待を込めて見守っていたところ、この日そのきっかけとなる「ある出来事」がとうとう起こったのである。
それは、ライブハウスでのこと。客の一人が倒れ、「救急車を!」とマスター役のMr.オクレが退場したところまでは「フツウの安い展開」で済んでいた。
だが、信じられないのは、倒れた人物の彼女らしき女性が叫んだ、こんなセリフである。
「お医者さんはいませんか!?(焦)」
……これってフツウ、飛行機の中などの閉じ込められた空間で放たれるセリフでしょうに。「飛行機のパニックモノなどの映画かドラマでも見ちゃったのかなー、小学生でもあるまいし」なんて思っていたら、やはりネットでも「脚本家は小学生か」というツッコミが出ていた。
いっそ「実は小学生が書いてました!」なんてオチがあったら、朝から優しい気持ちで観られるものを。それでもまだどこかにステキな展開があるんじゃないかと、期待しては裏切られ続ける毎日です。
(田幸和歌子)
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