コラム
今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

テレビ朝日、”50周年”プロジェクトの空虚な実態

2009/02/06 11:45
photo by hikikomorix from filckr

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎テレビ朝日
やたらと開局50周年をかびすましく叫ぶテレビ朝日。春の改編前の中途半端なこの時期に、そんな記念すべきイベントをぶちあげる間の悪さもさることながら、「開局50周年記念50時間番組」ってのがまたよくわからない。50時間ぶっ通しでやるわけでもなし。既存のいつもの番組に、仰々しく「開局50周年記念」って冠つけただけ。内容はいつも通り。「開局50周年記念50時間番組・報道ステーション」だと。「開局50周年記念50時間番組・世界の車窓から」ってのはもう、不条理コントみたいで笑わせてもらった。スペシャル番組にありがちな、力入り過ぎの羊頭狗肉にさえなってない。する気もないんだろうな。打ち上げる花火がないなら無理して火つけるな。引火で全焼してたら元も子もない。


◎Qちゃんと小林麻耶
春スタートの報道番組の記者会見に仲良く並んで登場した、メーンキャスター小林麻耶と、スポーツキャスターのQちゃん。この二人、髪型が丸かぶりなんである。長さといい、前髪の量といい、ほんのりした内巻きの角度といい、すべておんなじ。究極の可愛いコちゃんボブってやつ。無論、顔の大きさや造作はまったく違うので、なんか残酷なことになってた。事前に誰かなんとか阻止できなかったのか。

◎日ハム・中田翔
「ポスト清原」の呼び声も高い、日本ハムの中田翔。呼び声どころか、当の清原本人から「二代目」として認定されているところをテレビで見たことがある。バッッティングセンスが近いとのことだが、共通点はそこより独特のVシネマ臭の方にあると見た。清原もかなり親近感を持っている様子。でもちょっと待て。清原が新人の時は、まだ全然あんなじゃなかったぞ。ルーキーにしてあの「番長感」かあ。中田が今の清原の年になったらどうなってるんだろうか。パチプロか。別の意味で末恐ろしい19歳である。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

【バックナンバー】
・朝青龍と高砂親方の”美しき”師弟関係
・沢尻エリカ、そのファミリーの秘めたる実力
・小倉智昭が相撲協会謝罪でも見せなかった真の誠意とは?

最終更新:2019/05/22 19:59
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