中森明菜のトーク鑑賞 必携アイテムはテレビのリモコン?
今回ツッコませていただくのは、12月15日放送分『笑っていいとも!』(フジテレビ系)。
「テレフォンショッキング」のゲストは、12年ぶりの登場となる中森明菜で、何かが起こりそうな予感がしていた。というのも、近年、テレビで見る明菜といえば、しんみりしているかと思えば、妙にハイテンションにはしゃぐ姿(※モー娘。が大人気だった頃、ある番組で「私もつんこさん? つんくさん? に曲作って欲しい」などと、言い間違えながらのぶっちゃけトーク)が見られたり、「あけてみるまでちょっと中身がわからない」ことが多かったのだ。
「今日の明菜はどっちだろう」とハラハラしながら観てみたが、結果は……。
「○○×△……」(明菜)
「ほぉ~なるほど~」(タモリ)
「○△△×○……」(明菜)
「はぁ~凝ってますね~」(タモリ)
え???? 何を言ってるのか、ほとんど聞き取れない……。
それはまるで新幹線や飛行機の中の耳キーン状態、あるいは風邪をひいたとき、あるいは酔っ払って耳が遠くなっているときのような聞き取りにくさである。
仕方なく会話を聞き取れるまでボリュームを上げることになったが、我が家のテレビで普段昼間に「20」で聞いている音量が、「29」にまで上がってしまった。
だが、ここで問題が勃発。明菜の音量に合わせると、今度はタモリの声のデカイこと! そして、観客の拍手のむやみにデカイこと!
タモリはもともと声を張って喋るタイプの司会者じゃないのに、こっちが「明菜基準」にあわせて音量を上げると、ほとんどがなり声のように聞こえてしまう。
で、明菜とタモリの二人の声をほどよく聞き取れる妥協点を探るべく、リモコン片手に今度は仕方なく、明菜パートはそのまま→タモリのときにボリュームダウンさせてみたりしたが、これが案外難しい。
「もっと大きく? いや、もう少し小さく?」
結局、ボリュームの調整ばかりに躍起になり、何の会話をしていたかほとんどわからないままコーナーは終了してしまった。
これによく似た状況を知ってるなぁと考えてみたら、それは「慣れないカラオケ屋」であった。「もうちょっと高いキーのほうが」「あ、下げすぎた」なんてやってるうちに、結局、音量や音程調整で1曲終わってしまう人をときどき見かけるが、アレにそっくりな状態だったのだ。
あらためて録画を見直してみても、やっぱり、「え??」「なんだって??」何度も巻き戻してしまう始末。自分が聞き取れた範囲で、要約すると、「フォークソングのCDを出した。フォークギターなどの音には湿気がないほうが良いということで、カリフォルニアでレコーディングした」という話だったようだ。
ちなみに、本人も「小さい声」に対する自覚はあるようで、「いまだにモノマネされる方、そうですもんね? 聞こえないですよね? それは口パクだろ(笑)」などと番組中に語っていたが、それにしても本当に声が小さい!
友近のモノマネが決して大げさでないことを改めて確認してしまう番組だった。
(田幸和歌子)
中森明菜によるフォークカバー。この曲目リストは要チェック!です。
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