椎名林檎、平和ボケ?
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎椎名林檎
椎名林檎がライブに愛息子を出演させたそうである。声だけだが、幼子のたどたどしいMCに観客も笑顔、だったらしい。なんだかなあ。みんな人の子の親になるとこうなっちゃうのかなあ。椎名林檎って、尖鋭的でケミカルな毒キャラだったんじゃなかったの? 彼女のライブに行くファンて、こういうほのぼの演出嬉しいのかな。羞恥心のライブみたい(実際に羞恥心がライブに愛児を出してるかどうか知らないけど、ニュアンスの話として)。「羞恥心的」な世界観とは一番離れたとこでアーティスト張ってきたはずなのに、なんかいきなりの新山千春的方向転換にビックリ。でもまあ、「母性」というツブシは、アリとあらゆる方向に有効だから。腹をくくってそのジャンルに乗っていくというものテだ。誰にも止める権利はない。
◎新庄剛志プロデュース香水
香水をプロデュースしたがる有名人って多い。YOSHIKIとか工藤静香、マライヤ・キャリーにパリス・ヒルトン。「香水プロデュース有名人」には、国の内外を問わず、なんか共通するエグ味みたいなのが感じられるな。そこへ来ての新庄剛志プロデュース香水記者発表会。「俺がプロデュースせずに誰がやる」、という安定感漂う「香水プロデュース有名人」ぶりであった。そもそも新庄が香水プロデュースを志したのって、「グレープフルーツの香水が欲しかったから」であった。「あのいい香りをいつでも嗅ぎたい」って作ろうとしたら、もうすでに売ってると知らされ愕然。で今回、満を持して作り上げたのは「10円ガムの香り」だそうだ。「あれホントに一番好きないい香りなんだよね」とのこと。本当に、毎回伝説を紡ぐ奴である。
◎ハリー・ポッター
ハリー・ポッター最新作PRにVTR出演していたダニエル・ラドクリフ君。……正直2作目からキツかったけど、もう6作目なんだ。だから一作ごとにオーディションで選ぶ「マルコメ君」方式にしとけってあれほど言ったのにぃ。魔法学校の王子様のはずなのに、なんか三木のり平みたいになっちゃてるのである。箒より桃屋のごはんですよ持ってる方が似合ってる。ハリー終わったらどうするんだろう。ダメ元で桃屋は彼に声をかけてみてはどうか。
そういえば最近聞いてなかったなぁ
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。
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