関ジャニ∞ファンの辻仁成が、嵐のCMを小説化
「もし僕らが、嵐じゃなかったら。」をテーマに撮影され、メンバー5人が”アイドルではない別の人生”を演じているauのCM。松本潤は知的な家族に囲まれて育った有名オーケストラの若手団員、櫻井翔はグローバルに活躍したいという夢を持って入社するも、人事部に配属されてしまった若手商社マン、大野智は外資系証券会社に勤め、世界のマーケットで24時間闘う敏腕ディーラー、二宮和也は役者になるという夢のためにあっさり会社を辞めてコンビニで深夜バイトをするフリーター、相葉は、実家のパン屋で働く地元大好き青年……など、「配役もそれぞれのイメージに絶妙にマッチしている!」とファンからも好評なのだが、実はこの物語、CMの枠を飛び出し、短編小説化されることとなった。
小説を担当しているのは、ミュージシャンとしても活躍する芥川賞受賞作家の辻仁成。彼が熱心なeighter(※関ジャニ∞ファン)であり、∞メンバーを「彼らはホンモノだ」と絶賛しているのは本サイトでも既報のとおり。それと関係あるか否かは不明だが、彼の手による「もし僕らが、嵐でなかったら。」はすでに書き下ろし小説としてスタートし、auのサイト上にて公開されている。
現在アップされているのは「櫻井翔篇」と「松本潤篇」のふたつ。職業も異なり、まったく関係のない人生を歩んでいるかのように見える5人だが、実は地元が同じ親友同士……?と、匂わせるような記述があったり、櫻井の仲間意識が強い性格や「世界遺産好き」の趣味が反映されていたり、松潤の優しいのに意地っ張りという性格が巧みに描かれるなど、文体は”辻仁成ワールド”でありながらも、なかなかファンのツボを心得たつくり。
辻自身も、公式サイトで「難しかったのは、コマーシャルで彼らが演じる仕事と僕から見た実際の彼らの本質とが同じではないこと。そこが面白いのだけど、でも、『嵐』をよく知る方々にもコマーシャルの世界がうまくリンクできるように、ぼくなりに苦心して書きました」と語っているように、CMのキャラクターと実際の嵐メンバーとが絶妙にリンクしているところも見所のひとつ。映画監督や脚本の提供も行っている辻だけに「もしかしたら、ジョージアの『明日があるさ』みたいにドラマや映画化される可能性もあったりして……?」とファンの期待も高まっている。
彼ら5人の人生が、もし「嵐」じゃなくても重なっていくのかどうか、次の展開が気になるところだ。続く「二宮和也篇」「大野智篇」「相葉雅紀篇」は、12月22日公開予定。
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