駆け込み販売に注意! 悪質サークルコンタクトレンズの恐怖
女子に生まれたからには、”誰よりも美しくなりたい♪”と思うのは自然な欲求。そんな乙女達にとって、つけまつげやネイルとともに当たり前のオシャレグッズが”目をパッチリ””瞳をメイク”などで知られる、カラーコンタクトレンズだ。
男子がカラコンと聞けば、青いレンズや模様の入ったレンズで、コスプレ・ファッション用途などを想像してしまうのだが、女子にとっては、縁取りしてあるドーナツ状のサークルコンタクトレンズのこと。別名”デカ目レンズ”とも呼ばれるビューティー目的のレンズである。このレンズを装着すると、裸眼の黒目の周りを着色された模様が縁取るため、黒目がより大きくなる。黒目がちの瞳になった効果は抜群! まるで別人のように顔の印象が変わる。
「サークルコンタクトレンズは、韓国で発明されたものです。そのため”韓流スター御用達”、”韓国モデル業界では当たり前”といったキャッチで、ネットサイトなどで韓国製のサークルコンタクトレンズが売られています。実際、多くのタレントやモデルなどが装着して、写真撮影などをしているケースは多いですね。韓国は、女性の半数が何らかの美容整形の経験がある国。サークルコンタクトレンズは、韓国女性にとっては当たり前のビューティーグッズなのかもしれません」(事情通)
とはいえ、サークルコンタクトレンズは危険性も高い。通常のコンタクトレンズと違って、医師の処方箋が必要ないので、粗悪な商品が多いのだ。経済産業省が、全国の医師1万3000人に行ったアンケートによれば、05年5月から今年の2月の間に、カラーコンタクトレンズが原因による目の異常は170件。中には、模様や縁取りの着色剤が溶け出してしまい、あやうく失明といったケースもあった。
「大手メーカーでも、しっかりとした品質のサークルレンズは売っています。しかし、医師の処方箋が必要なので、若いコは面倒くさがって、お手軽なサイトで買うことが多い。ネットで販売されるほとんどのレンズが韓国製です」(医療ライター)
しかも、大手メーカーのサークルレンズよりも、韓国製のサークルレンズの方が縁取りが大きく、種類も豊富。大きなぱっちりオメメに憧れる女子は、よりデカ目になるため韓国製を選ぶのだ。
だが、今年7月、相次ぐ健康被害の報告を受けた厚生労働省が、カラーコンタクトレンズを従来のコンタクトレンズのように薬事法の規制対象にする方針を打ち出した。年度内に、これらのカラコンやサークルコンタクトレンズの販売は大幅に規制されることになる。
「粗悪な商品の中には、着色剤が溶けたり、同じ銘柄のレンズなのにカーブや直径がバラバラだったりするケースもあります。厚労省が規制の方針を打ち出してから、これらの悪質なレンズが市場に大量に出回っているんですよ。規制前に売りさばいてしまおうという、業者側の露骨な『駆け込み販売』ですね。実際、輸入カラコン市場は値崩れを起こしています。質の悪いレンズが、若い消費者にとって魅力的な価格で多数販売されてしまっている。実際の規制が始まるまでの残り数ヶ月が、実はもっとも危険なんですよ」(医療系ライター)
実際の規制が始まれば、こうした悪質なレンズは一掃されることになるというが、値段に釣られて粗悪品を手にする若者の続発に、業界は頭を抱えているようだ。
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