公認本からBL系同人誌まで ファンも賛否両論「ジャニマンガ」の中身
――大手出版社から発行されている、ジャニーズ事務所のお墨付きがあるものから、ホモネタ・エロネタなんでもありの同人誌まで、ジャニタレさんたちは、マンガの世界でもやはり大人気だった! その内容を、全4回にわたってお届けします!!
まず、ジャニーズマンガは大別して2種類に分けられる。「事務所公認」か「非公認」かである。
大手出版社のマンガ誌や学童誌に連載されていたものや、アイドル誌の別冊付録などとして付いてくるようなものは公認マンガで、カバーやマンガの中でジャニーズタレントの写真が使われていることが多々ある。だが、事務所協力のもとに制作されているからといって、それが直接マンガとしてのおもしろさにつながるかといえば、決してそうとばかりは限らない。
「『Myojo』の付録などで、『○○の結成秘話』なんてマンガが付いてくることがあるんですが、絵は似てないし、いかにも作られたような感動物語はおもしろくないですね。たいてい、誰かがケガして、メンバーでフォローして、みんなの結束が固まる……といった話。ファンなら、ウソだとすぐにわかります」(ジャニーズファン)
過去に出版されたジャニーズマンガの紹介については、第2回および第3回で展開するが、事務所公認マンガの中で評判がいいのが、『ほんまに関ジャニ∞!!』と『どーにかしたい!!』だ。ある関ジャニファンによると『ほんまに~』は、「すごくよく調べて描いてあるし、ウラ話があるのがいい」のだそう。『どーにかしたい!!』も、ジャニーズタレントのウラ側がのぞける、というのがポイントである。
一方の非公認マンガは、ジャニーズ事務所の公認を得ずに小規模な出版社が発行するものや、同人誌など【同人誌については、第4回(最終回)を参照】。しかし、純粋なファンは非公認マンガは読まないという。それどころか、無視するか不買運動がなされることも。よって、非公認マンガは、公認かどうかなど気にせず買ってしまうような一般的なファン、あるいはちびっこ向けと考えられよう。
結局はマンガよりも写真のほうがうれしい!?
次に内容から分類してみると、ノンフィクションとフィクションとに大別される。
ノンフィクションは、メンバーの生い立ちやジャニーズ入所時の苦労、グループ結成について描いたもの。多少の脚色はあるが、大筋はこれまでインタビューなどで語られてきた内容がほとんど。要は、文字を読むのが面倒なファンがマンガで読む代替アイテムといえるだろう。
フィクションは、ジャニーズタレントをモデルにして創作された物語。こちらは、そのタレントによる新しいドラマ、あるいはコントといったものが多い。ボーイズラブ系の同人誌も当然フィクションであるし、『光GEN JIに夢中』『ほんまに~』『どーにかしたい!!』の事務所公認作品も、あくまでフィクションとなっている。
「でも、好きなジャニタレがマンガになるからって、別に『うれしい』ってことはないですね。やっぱり、マンガよりも写真が載ってたほうがうれしい」(前出のファン)
結局はこれが、ファンの側の率直な感想のようである。
(安楽由紀子)
⇒次回は、人気ジャニマンガの内容について、タイトル別に詳しくご紹介!
オリキも大満足の作品。
【すばらしき「ジャニマンガ」の世界】
(1)公認本からBL系同人誌まで ファンも賛否両論「ジャニマンガ」の中身
(2)ジャニーズマンガ必読コレクション【事務所”公認”マンガ編】
(3)ジャニーズマンガ必読コレクション【事務所”非公認”マンガ編】
(4)市販本だけで満足するな!! 奥深~いジャニーズ同人誌の世界