フジアナ・佐々木恭子にみる大人のでき婚”とくダネ婚”
フジテレビアナウンサーの佐々木恭子が再婚、すでに妊娠3ヶ月だそうである。要するに”でき婚”だ。リア・ディゾンと同じじゃないか。の割には、世間はリアよりもやさしい気がする。まあ、リアの場合、記者会見で質疑応答を禁止された腹いせから、マスコミが叩きムードで記事をつくっているから仕方がない。
和田アキ子なんかエラそうに「日本で勉強もしてたというけど、必死で勉強してる子はたくさんいる。下半身だけ勉強して」とコメントしていた。それすなわち、「22歳なんて子どものクセに、セックスばっかりやってんじゃねーよ」ってことだろう。慶事にそんなコメントかよ! 子どもだからこそセックスしたいんだよ! 文句あっか!?
一方の佐々木恭子は35歳のいいオトナである。妊娠出産を意識したことのある女性ならピンとくるだろうが、35歳は子づくりの一つの節目だ。羊水は腐りませんけども、日本産婦人科学会では35歳以上の初産を「高年初産(高齢出産)」と定義して区別している。そんなこともあって、佐々木恭子の場合は、「できてよかったね」という感想を持つ人や「アセってたんだろうなあ」という見方をする人がいる(もちろん「オトナのくせに順序が逆で恥ずかしい」と見る人もいるが)。
実際、佐々木恭子自身も10月24日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)で結婚報告をしたとき、笠井信輔アナから「子づくりを意識してたんじゃない?」と聞かれ、こう答えていた。
「年齢的なこともあるし、すごくしてました。努力が必要だと思っていて、子どもは授かるチャンスがあるんだったらなるだけ早く、と思ったら結構すぐに。びっくりしました」
んで、でき婚。最近は「できちゃった婚」ではなく「できたら婚」というのが流行りらしい。できちゃった婚というと、”避妊に失敗して結婚”というマイナスイメージがあるが、できたら婚の場合は、”結婚のふんぎりがつかないので、避妊せず子どもができたら結婚しよう”ということだそうだ。
しかし、「いつか子どもを産みたい」と願っている女性の場合、あんまり「できたら」なんて悠長なことは言っていられない。四十路が見えてくるとちょっとアセる。結婚は年を取ってもできるが、子づくりはタイムリミットがある。ぶっちゃけ、結婚はしなくてもいいから子どもはほしい。ということで、アセって計画を立て始める。
まず結婚。
いや、そんな面倒なことでモタモタ時間をとりたくない。
ええい、婚活と子づくり、同時にやっちゃえ!
一縷の望みが見えたらあとは怒濤の流れ。妊娠まで一気に押して行く。佐々木恭子がそういうつもりだったかどうかは定かではないが、”セックスして赤ちゃんができるって知りませんでした”的な若者のでき婚とは正反対のでき婚であるのは明らか。子づくり計画ありきのでき婚である。言うなれば「とくダネ婚=得種婚」。これからは、そんな結婚をするオトナの女性が増えるのではないだろうか。
早起きすると、授かりやすいのかしら?
亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。
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