二宮と錦戸の『流星の絆』、高視聴率の陰で「悲惨」の声も
例によってジャニ2人は変なイラスト。
「大人になったら犯人見つけてさ、3人でぶっ殺そうな──」
初回視聴率21・2%を記録し、10月期ドラマの中でダントツの好スタートを切ったのが、ドラマ『流星の絆』(TBS系)。小学生のころに両親を殺されてしまった3人兄妹が大人になり、時効が迫る中で犯人を追うというスリリングなストーリーに、嵐・二宮和也、NEWS・錦戸亮、戸田恵梨香ら豪華若手俳優陣が勢揃い。しかも東野圭吾の小説に人気脚本家の宮藤官九郎がアレンジを加える……となれば期待は高まらないはずもなく、前評判も上々で、今回の結果は、まぁ予想通りの展開といえるだろう。
しかしこのドラマ、初回の放送を終えた時点で視聴者の反応が賛否両論、見事にばっさり分かれているのが気になるところ。その原因となったのは、やはりクドカンこと宮藤官九郎の脚本にあるようだ。
第1話、ドラマの序盤はシリアスにはじまり、なかなか原作に忠実なんじゃない? と思わせつつ、中盤に至るにつれて「クドカンワールド」が炸裂。ある事件をベースに、コミカルなシーンやセリフが盛り込まれ、3兄妹それぞれのキャラクターが浮き彫りになったところで、ラストは一転、彼らが復讐を誓う”陰”の表情を見せる。
「コメディタッチな要素もあって爆笑しまくり。重すぎず見られてよかった!」「ある意味ゆるーい感じでゆっくり面白さがくる脚本はさすがクドカン」「コメディと復讐劇のシリアス部分とのコントラストが最高!」といったベタ褒めの好評価がある一方で「感情の移り変わりが激しくてごちゃごちゃしすぎ」「シリアスなドラマかと思って期待してたら、8割以上がコメディって……。全然、感情移入できないし耐えられずに途中でチャンネル変えちゃった」「東野圭吾とクドカン、お互いの良いところを消し合ってるだけ」との批判も多く、中には「悲惨。もうリタイヤです」ときっぱり斬り捨てる視聴者も。
「東野さんが『映像と原作は別物』って、こだわらない人だからよかったけど……」と、主演の二宮でさえ苦笑するほど、原作とはテイストが違いつつあるよう。そのせいか、特に原作の熱狂的なファンにとっては、納得のいかないドラマとなっているようだ。
ただ、この”原作とギャップがありすぎる”という声が、逆にこんな効果も……。「原作は一体どうなってるの? と視聴者の興味をそそったようで、講談社発売の原作本が驚異的な売り上げを見せているんですよ。放送後の週間売り上げは約3万670部、10月27日付のオリコンランキングでも12位から4位へと一気に急上昇しています」(ドラマウォッチャー)
東野といえば、映画『容疑者Xの献身』も現在大ヒット中で、こちらの文庫本もますます売り上げを伸ばしているとか。ドラマの評価はさておき、東野にとってはかなりおいしい展開となっているようだ。
その原作本がこちら。
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