人気ドラマ『アグリー・ベティ』騒動に見る、米の少年ゲイ問題
マサチューセッツ州とカリフォルニア州では、既にゲイカップルの結婚が認められているが、10月より、コネチカット州がそこに加わることになった。このようにゲイの権利については日本よりはるかに進んでいるアメリカではあるが、少年となるとかなり微妙なようだ。
ニューヨークポスト10月10日号内のTV欄「TVウィーク」では、日本でも人気のコメディ番組『アグリー・ベティ』に出演中のベティの甥ジャスティンが、TV界では今一番デリケートな話題であると報じている。
『アグリー・ベティ』は、容姿の冴えない主人公ベティが、ひょんな経緯からイケテル女性ばかりのファッション雑誌「モード」で働く事になるというコメディ番組。その甥っ子がジャスティンという少年なのだが、彼の見た目や話し方がゲイっぽいことから、上記コラムでは「(アメリカは)14歳のゲイの少年を受け入れる準備はあるのか」「なぜ彼はまだこの番組から除外されないのか」などという意見が飛び交っており、”少年のゲイ”はTVではまだまだ難しい問題を含んでいる事を示唆している。
ジャスティンは、同番組のシーズン1、2でそのゲイっぽいキャラクターから強烈な存在感をアピールしたが、まだ自分がゲイであるとは認識していない。今シーズン中にわかるのかと聞かれ、ジャスティンを演じるマーク・インデリケイトは「まだよ!」と即答。マークはイタリア系で父方にプエルトリコ系がミックスしているそうで、『ウェストサイド物語』で一躍スターになったジョージ・チャキリス似。8才にして既に舞台を経験しているというから、将来は大スターになるかもしれない。
それにしても、主役のベティを演じるアメリカ・フェレラは最近、姉、甥、オフィスの同僚など、彼女をしのぐ強烈なキャラクターに囲まれて影が薄い。ゲイの少年が誕生でもしたら、スポットライトはそちらに移ってしまいかねない。そっちの方がむしろ心配。成人のゲイはOKというのはドラマ『ウィル&グレース』で証明済みだが、”少年は微妙”というのがアメリカ人らしい。ゲイをサポートしているブラッド・ピットにしても、自分の息子がゲイとわかったら、さすがに慌てるのではないだろうか?
(セリー真坂)
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