なんだか気になる、新カリスマ主婦の清原亜希さんとは?
旦那が微妙。
これ、女として意外とポイント高い。
たとえば神田うの。あるいは君島十和子。そりゃ、みなさん基本はセレブだ。ガチで微妙だとかわいそうにしか見えないので、セレブは最低条件である(この場合のセレブは、単純に”社長”くらいの意味です)。だけど……。
その”だけど”が、女としての実力の見せ所である。旦那が微妙。だからこそ、旦那の添え物にはならない。自分で自分のブランド力を確立している。そこに同性として憧れるのである。
そこで、なんだか気になるのが清原亜希さんである。旦那は先日プロ野球を引退した清原和博である。
微妙だ。えらい微妙だ。
野球人としてはすごい人なのかもしれない。TBSの引退特番は泣けたもの。長らく不振でケガと一生懸命戦って。感動ポイントがすべて「自分”だけ”の戦い」ってところが、プロスポーツ選手としてどうなのよ、という疑問も一瞬よぎったが、なんだかやっぱりすごい。だって親友が長渕剛だし、テーマ曲がとんぼだし、顔が悪役商会みたいになってたし。
そんな清原を献身的に支え続けたお方が、夫人の清原亜希さん(39歳)。そして、亜希さんが表紙モデルとして活躍しているアラフォーのためのファッション誌が「STORY」(光文社)である。この雑誌もツッコミどころ満載で困るのだが、ツッコみ始めるとそれだけで終わりそうなのでやめておく。読んだことがない人は一度立ち読みをおすすめする。
亜希さんはキレイだ。元モデルだったらしい。しかし、31歳で結婚してからずっと専業主婦をしていたそうで、表紙モデルとしてはごっつくて、たくましくて、ニューハーフライクなところがある。そこを愛嬌として売っているようだ。何よりなんだかとっても素直。「STORY」4月号のインタビューでも、
「モデル時代にも表紙のお仕事なんて、したことなかったし(笑)」
「昔、私は売れないアイドルだったんですよ(笑)」
と自身の過去をためらいなく告白。下積みの過去はなかったことにしてしまう成り上がりセレブ妻が多い中、好感度高い。しかも、現在の自分もしっかり見ている。
「STORYの編集長からの『大人の女性は、ふくよかなほうがいいからダイエットしなくてそのままでいいですよ』という意見に甘えさせていただき、ときたまトレーニングをするくらい」(「STORY」4月号、ぷよぷよ二の腕写真付き)
「(クリスチャン・ディオールのサングラスをかけて)何故か男の人に見えてしまうのは私だけでしょうか? 基本男に近いからかな…(;_;)」(公式ブログ「亜希的な毎日」)
編集長もモノは言いようだネ。また、亜希さんは、アラフォーセレブとしてマストアイテムの和服に対しても、素直な反応を示している。
「今まで、着物や浴衣を着る機会があまりなかったので、和服に関しては初心者と言ってもいいくらいです」(「STORY」7月号)
これ、模範解答は「およばれのときは、母の形見の着物を着ています」じゃないの?
そんなこんなで清原夫人はとってもイイ人なイメージ。セレブでイイ人で、その上旦那もステキだと妬ましくなるが、旦那が清原ってところで”同情票”がたくさん入る。苦労したんだろうなと勝手に同情させていただく。がんばれ、亜希さん!と勝手に応援しちゃうよ。亜希さん、ほんと素敵です。ちなみに、清原亜希さんと東原亜希さんは一字違いだけど全くの別人です。”旦那が微妙”と”妻が微妙”は雲泥の差だということです。
中身も”いろんな意味で”楽しめます♪
亀井百合子(かめい・ゆりこ)
1973年、東京都の隣の県生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターに。ファッション誌やカルチャー誌のライター、アパレルブランドのコピーライターとして活動中。
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