今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

『高校生クイズ』司会・菊川怜の不安

2009/05/02 11:45
この笑顔ですべてをごまかす?

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎高校生クイズの司会
 日テレの『高校生クイズ』の司会が、オリエンタルラジオから菊川怜と茂木健一郎にバトンタッチ。不況による経費削減のせいなんだろうが、なんかこういうの多いなあ。日の当たらなかった二番手三番手の起用。「『サプライズ』司会・山瀬まみ」とか。ギャラとか人気とかスポンサーに受ける受けないとか、いろんな試行錯誤の結果が見て取れるのが面白い。なんか会議の中身まで浮かんでくるというか。「ベッキーは今上り調子でちょっと高いよなあ」の結果が「山瀬まみ」とか。
 高校生クイズに話を戻すが、大丈夫か。テレビに映るという非日常的状況にハイテンションになった素人ってのは扱い難しいぞ。ましてや高校生ときたらなおさらだ。はしゃぐわ騒ぐわおどけるわの三重苦の若人たちを、つっこんだりいなしたりしてさばく技術というのは、この二人は持ち合わせてないというか、最も遠いところにいる存在だと思うのだが。今から不安だ。見ないけど。

◎西川峰子の離婚会見
 西川峰子・離婚。「まだ別れてなかったんだっけ?」という声もチラホラ聞こえてたわけだが、しかしキツかったなあ、あの会見。「彼は一度もお金を払ったことない」だの、「人前でも声を荒げる」だの、ここぞとばかりの暴露大会。でこの夫ってのがまた、何言われても仕方ないほど、ケチでショボくてうっとうしいエピソード満載なんである。「浮気がバレたきっかけは、彼のバッグの中に入ってたラブホテルのカミソリ」とか。今どきラブホテルからカミソリ持ち帰るヤツいるんだ、とそこに一番びっくりした。
 言えば言うほどどっちも損という、あんな計画性のないタレントの会見、久々に見た気がした。

◎北野誠の謝罪会見
 で、これと間逆の「綿密な計画性」しか感じられなかったのが北野誠の会見。「具体的な失言の内容については公表を控えさせて頂きます」「失礼を心からお詫びします」「特定な事務所からの圧力等はいっさいございません」。内容うんぬんの前に、ほとんど報道すらされてないという……。ホント計画的だよなあ。

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今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)など。

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最終更新:2019/05/22 19:58