サイゾーウーマンコラム回転寿司屋のお茶の温度設定って、熱すぎませんか? コラム [連載] だから直接聞いてみた 回転寿司屋のお茶の温度設定って、熱すぎませんか? 2009/02/03 11:48 だから企業に聞いてみた photo by matsudon,giraffe from flickr ◎鮫肌文殊と山名宏和の「だから直接聞いてみた」 ――知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を人気放送作家2人が直撃解決! 某番組で、八代亜紀にいろいろな初体験をさせる、という企画をやっていたことがある。若い頃から芸能界にいた彼女は、いい意味で世間知らずであり、毎回、スタッフの想像を超える天然ボケぶりを発揮してくれた。 あるとき、そんな八代亜紀を回転寿司に連れていった。もちろん、初めての回転寿司である。いろいろな寿司を食べたいからと、次々、皿を取って、テーブルの上が大変なことになるわ、ガリの入った容器がかわいいから欲しいと言い出すわ、相変わらずのはじけぶりだった。そして、いよいよお会計のときがきた。 「お会計は、お皿の数でわかるんですよ」 そう教えられた八代亜紀は、食べ終わった皿を重ねると、そのままそれを持ってレジに行こうとしたのである。 高得点のボケっぷり。八代亜紀おそるべし、である。 さすがにそこまでではないが、僕も回転寿司はめったに入らないため、たまに入ると気になることが満載だ。先日、必要があって回転寿司で食事をしたときに気になったのは、お茶の温度である。 熱い。とてつもなく熱い。 猫舌というわけではないのだが、さすがにすぐには飲めない温度だった。一体、あのお湯の温度は、どのような基準で設定されているのか。 気になる。とても気になる。 そこで「無添くら寿司・お客様相談室」に直接聞いてみた。 『お茶が熱すぎるんですが、温度設定はどうなっているんですか?』 担当者 そうですねー、90℃以下でございますけれども。 ──90℃ってかなり熱いですよね。どうしてその温度に定めているんですか? 担当者 そうですねー、定めるというか、あの、まあ、冬場になったら、あの、まあ84℃だったものを86℃、2℃くらい上げるということはしております。それも店舗によってさせていただいてるんですね。 どうやら、「90℃以下」という温度設定に、明確な理由はないようだ。おそらく経験的なものだろう。その範囲であれば、温度設定は店舗ごとに任されている。たとえば、寒い地域であれば、設定温度は上がるし、季節によっても変わる。冬場は1~2℃上げるそうだ。 ──ちなみに夏場は、どれぐらいの温度なんですか? 担当者 そうですね、80℃から82~83℃ですね。でも、こないだ84℃でもぬるいとおっしゃられたお客様からの苦情も頂きまして。(店舗に)問い合わせましたところ、84℃で設定しているということで、2℃上げて86℃に設定し直したということもございましたのでー。 なるほど。温度に対する感覚は、どうしても個人差があるから、誰もが満足いく温度に設定するというのは、かなり難しいことのようだ。 しかし、聞くところによると、最近は銭湯もお湯の温度が熱すぎるという声が増え、昔より温度を下げたという。どうも日本人全体が、温度に対してデリケートな体質になってきているのではないか。 だからといって、むやみに温度を下げると、今度はぬるいという苦情が来てしまう。ならば、たとえば低温・中温・高温という具合に、何種類かの温度のお茶を出すことはできないだろうか。回転寿司のハイテク化が進む中、その程度の設備など、お茶の子さいさいだと思うのだが。 山名宏和(やまな ひろかず) 1967年、東京にて誕生。放送作家。『行列ができる法律相談所』『ザ!鉄腕!DASH!!』(ともに日テレ系)などを手がける。 【バックナンバー】 ・一番搾りのカロリー表示は缶にはあるのに、どうして瓶にはないの? ・家電の性能を全部把握しているスーパー店員さんっているんですか? ・ノーカロリーコカ・コーラ、実は砂糖入り! 本当にゼロカロリーなの? 最終更新:2019/05/21 16:21 次の記事 小学生男子か! ”アリケン”二人の意外な弱点 >